「結婚式場って、何件くらい見学するのが普通なんだろう?」
「1件目で気に入ったけれど、もっと見たほうがいいのかな?」
式場探しを始めると、多くのカップルが一度は気になる疑問です。
実は、結婚式場選びで大切なのは、単純に「何件見学したか」ではありません。大切なのは、自分たちが結婚式で大切にしたいことを整理し、納得して式場を選べるかどうかです。
私は結婚式場紹介カウンターで、多くのカップルの式場探しをサポートしてきました。
その経験から感じるのは、たくさん見学したから後悔しないわけではなく、自分たちの「譲れない条件」を整理しながら見学した方ほど、納得した式場選びができていたということです。
この記事では、
・結婚式場の平均的な見学件数
・何件くらい見学するのがおすすめなのか
・後悔しないための式場見学の考え方
まで、元結婚式場探しのアドバイザーの視点からわかりやすく解説します。
「何件見ればいいんだろう?」と迷っている方は、ぜひ式場探しの参考にしてください。
結婚式場は平均何件見学する?
結婚式場探しを始めると、「みんな何件くらい見学して決めているんだろう?」と気になりますよね。
もちろん人によって異なりますが、複数の式場を比較しながら、1〜3件程度の見学で決めるケースも多くあります。
ただし、最初から見学先を2〜3会場だけに絞り込む必要はありません。気になる式場を調べていくと、「ここも素敵」「こっちも気になる」と候補が増えていくものです。
まずは4〜5会場ほど候補を挙げて、その中からふたりの希望に合いそうな式場を比較し、優先順位をつけてみましょう。
ある程度候補が絞れたら、気になる式場から見学予約をしていきます。
人気の式場や土日祝日のブライダルフェアは、希望する日時の予約が取れないこともあります。特に「この日に式場見学をしたい」と予定が決まっている場合は、早めにいくつかの式場の空き状況を確認しておくと安心です。
そして、ここでひとつ覚えておいてほしいことがあります。
「平均○件」という数字は、あくまで式場探しの目安にすぎないということです。
実際に式場探しをサポートしてきた経験から、私は見学した件数よりも大切なことがあると感じています。
実は「何件見学したか」より大切なこと
結婚式場の平均見学件数は参考になりますが、「平均と同じ件数を回れば後悔しない」というわけではありません。
私は結婚式場紹介カウンターで、多くのカップルの式場探しをお手伝いしてきました。
その中で感じたのは、納得のいく式場選びができた方に共通していたのは、「1件目で決めた」「5件見学した」といった見学件数ではなく、自分たちが結婚式で大切にしたいことが整理できていたことです。
例えば、
・ゲストへのおもてなしを一番大切にしたい
・予算は○万円以内にしたい
・やりたい演出ができる会場を選びたい
・遠方から来るゲストが多いのでアクセスを優先したい
など。
ふたりの中で「これだけは譲れない」という条件が整理できていると、式場見学をしたときにも「自分たちに合っているか」を判断しやすくなります。
反対に、「とりあえずたくさん見てから考えよう」と見学を重ねていくと、どの式場にもそれぞれ魅力があるため、かえって迷ってしまうこともあります。
料理はA会場がよかった。チャペルはB会場が好み。でも、スタッフの雰囲気はC会場がよかった——。
比較する式場が増えるほど、「結局どこが一番いいんだろう?」と分からなくなってしまうこともあるのです。
だからこそ私は、何件見学するかを決める前に、まずはふたりで「結婚式で何を大切にしたいのか」を話し合ってみることをおすすめします。
その軸が決まれば、必要以上にたくさんの式場を回らなくても、自分たちに合う式場を見つけやすくなります。
後悔しないカップルに共通している3つのこと
ここまで、「何件見学するか」よりも、自分たちが結婚式で大切にしたいことを整理しておくことが大切だとお伝えしてきました。
では、実際にどんなことを意識しながら式場探しを進めればいいのでしょうか。
結婚式場探しのアドバイザーとして多くのカップルの式場探しをお手伝いしてきた中で、私が感じた3つのポイントをお伝えします。
「譲れない条件」を決めてから見学する
前の章でもお伝えしたように、式場見学を始める前に「自分たちは何を大切にしたいのか」をふたりで話し合っておくことをおすすめします。
自分たちにとっては当たり前だと思っていることも、実は式場選びの大切な条件かもしれません。
例えば、「大きなお城のようなチャペルで結婚式を挙げたい」とイメージしている方が、緑に囲まれたナチュラルな雰囲気のチャペルを見学しても、なかなかピンとこない可能性も。
もちろん、すべての条件を最初から完璧に決めておく必要はありません。
実際に式場を見学したからこそ、「思っていたより料理を重視したい」「アクセスより会場の雰囲気を優先したい」など、新しく気づくこともあります。
そんなときは、その都度ふたりで話し合い、譲れない条件や優先順位を整理し直してみましょう。
「そもそも自分たちがどんな結婚式をしたいのか分からない」という場合は、式場探しの相談デスクや相談サービスを利用するのもひとつの方法です。
プロに話を聞いてもらうことで、自分たちだけでは気づかなかった希望が見えてきたり、条件に合った式場を提案してもらえたりすることもあります。
見積もりの安さだけで判断しない
もちろん、結婚式場を選ぶうえで費用はとても大切です。
設備やサービスに多少の妥協点があったとしても、「この内容なら、この金額で納得できる」とふたりが感じているのであれば、それも立派な選択基準です。
ただし、
「当日成約特典が大きかったから」
「見積もりの総額が一番安かったから」
という理由だけで決める場合は、少し注意が必要です。
式場見学でもらう最初の見積もりと、打ち合わせを進めたあとの最終的な金額には、差が生じることがあります。
料理やドリンクをランクアップしたり、衣装や装花、写真などの希望を追加したりすれば、金額が上がること自体は不自然なことではありません。
一方で、最初の見積もりが必要最低限の内容で作られていると、契約後に希望を追加していくうちに「思っていたよりずっと高くなってしまった」ということもあります。
複数の式場を比較する場合は、できるだけ見積もりの条件をそろえるのがポイントです。
料理や衣装のランク、写真・映像、装花など、自分たちが希望している内容をプランナーさんに伝え、実際の結婚式に近い内容で見積もりを作ってもらうと比較しやすくなります。
単純な総額だけではなく、「その金額に何が含まれているのか」まで確認してみてください。
気になった会場はできるだけ見学に行く
式場探しでは、もともと気になっていた会場を見学する前に、別の式場で契約することになるケースもあります。
もちろん、その式場を心から気に入り、ふたりが納得して決めているのであれば問題ありません。
でも、当日成約特典などを提示され、その場の雰囲気に流されて契約してしまうのは注意が必要。
あとになって、「やっぱり、あっちの式場も見ておけばよかったかな……」と気になってしまう可能性があります。
結婚式場は、それぞれに違った魅力があります。
写真で見た印象と実際に訪れたときの印象が違うこともありますし、反対に「第一候補だったけれど、実際に見たら自分たちには合わなかった」と気づくこともあります。
だからこそ、本当に気になっている式場があるなら、できるだけ見学してから最終的な判断をするのがおすすめです。
もし見学先で契約するか迷ったら、
「このあと見学する予定の式場を見なくても、後悔しない?」
と、一度ふたりで話し合ってみてください。
その答えがふたりとも「後悔しない」なら、たとえ1件目の見学だったとしても、そこがふたりにとって納得できる式場なのかもしれません。
【ケース別】結婚式場は何件見学するのがおすすめ?
ここまで見学件数よりも「自分たちが納得して決められることが大切」とお伝えしてきました。とはいえ、「じゃあ、自分たちは何件くらい見ればいいの?」と思いますよね。
ここからは、式場探しの状況やタイプ別に、私がおすすめする見学件数の目安をご紹介します。
第一希望の式場が決まっているなら「1〜2件」
すでに第一希望の式場が決まっているなら、1〜2件程度。できれば2件行ってみるのがおすすめです。
「写真を見て一目惚れした」「昔からここで結婚式をするのが憧れだった」など、心の中に明確な第一希望があるなら、無理に選択肢を増やす必要はないと私は思います。
実際に見学してみて、希望する条件にも合っていて、ふたりが納得できたのであれば、1件で決めるのももちろんアリです。
ただ、時間に余裕があれば、比較のためにもう1件見学してみていただきたいです。
ほかの式場を見ることで第一希望の魅力を実感し、「ここで良かった」と自信を持って決められることもあるからです。
まだ何も決まっていないなら「3〜4件」
「どんな式場が好きなのかも分からない」「ホテル・専門式場・ゲストハウスの違いもよく分からない」という段階なら、3〜4件程度を目安に見学してみるのがおすすめです。
最初は分からないことだらけでも、実際にいくつかの式場を見学すると、少しずつ結婚式の知識が増えていきます。
「思っていたより料理を重視したい」
「チャペルより披露宴会場の雰囲気が大事かも」
「このサービスは自分たちには必要ないかな」
そんなふうに、自分たちなりの判断基準も見えてくるはずです。
複数の式場を実際に比較した経験があれば、プランナーさんの提案やその場の雰囲気だけに流されるのではなく、自分たちの基準で式場を選びやすくなります。
「いくつか比較したうえで、この式場が一番よかった」という経験そのものが、最後に式場を決めるときの後押しにもなるでしょう。
迷いやすいタイプなら「件数を増やすより条件整理」
「優柔不断で、たくさん見ないと決められないかも……」
そんな方ほど、実は見学件数を増やすことが正解とは限りません。
見学する式場が増えるほど、分からなくなってしまうことがあるからです。
そんなときは、新しい式場を探す前に、一度立ち止まって「自分たちは何を一番大切にしたいのか」を整理してみましょう。
実は結婚式場探しの相談デスクには、「自分たちで何件か見学したけれど、どこがいいのか分からなくなってしまって……」と相談に来られる方も少なくありません。
迷ってしまったときに必要なのは、さらに選択肢を増やすことではなく、今ある選択肢を整理することかもしれません。
自分たちだけでは整理するのが難しい場合は、式場探しの相談デスクなどで第三者に相談してみるのもひとつの方法です。
ゆき私たち夫婦は、どちらかというと直感型・即決型。
自分たちの式場探しでも第一希望は決まっていましたが、ほかにも気になる会場があったため、「あとで後悔したくない」と3会場を見学しました。
最終的に選んだのは、やっぱり第一希望の式場。
でも、ほかの会場もしっかり比較したからこそ、「この決断で間違いない」と自信を持って決めることができました。
1件目の見学で決めてもいい?
「1件目の見学で気に入ったけれど、このまま決めてもいいのでしょうか?」
この相談も、式場探しをお手伝いしていた頃によくいただきました。
初めての式場見学は、まだ結婚式について分からないことも多い状態で足を運びます。
素敵なチャペルや披露宴会場を見て、試食をして、プランナーさんから結婚式当日の話を聞く。
そんな非日常の世界に触れると、一気に結婚式のイメージが膨らみ、「ここで結婚式を挙げたい!」と気持ちが高まることもあるでしょう。
さらに、「今日ご成約いただければこちらの特典を適用できます」と、大きな割引を提示されることもあります。
こんなに気に入ったうえに、お得に契約できるなら「ここが運命の式場なのかも!」と思ってしまうのも無理はありません。
では、1件目で決めるのはよくないのでしょうか。
私は、1件目で決めてもまったく問題ないと思っています。
希望する条件に合っている。見積もりにも納得できている。そして、ふたりとも「ここで結婚式を挙げたい」と思えているのであれば、無理にほかの式場を見学する必要はありません。
ただし、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
「今日契約すれば安くなるから」という理由だけで決めないことです。
当日成約特典は魅力的ですが、本来の目的は「できるだけ大きな割引を受けること」ではなく、自分たちが納得できる式場を選ぶこと。
もし少しでも迷いがあるなら、契約する前に一度ふたりで確認してみてください。
「気になっているほかの式場を見なくても後悔しない?」
「希望していることは、この式場で叶えられそう?」
「見積もりの内容や金額にも納得できている?」
それでもふたりの答えが「ここがいい」なら、自信を持って決めていいと思います。
結婚式場探しは、「何件見学したか」を競うものではありません。
ふたりが「ここで結婚式を挙げたい」と心から思える場所に出会えたなら、それが1件目でも、5件目でも。
ふたりが納得して選んだことこそが、後悔しない式場選びにつながるのだと思います。
元アドバイザーから最後に伝えたいこと
結婚式場探しは、多くの方にとって初めての経験です。
「何件見ればいいんだろう」
「この式場に決めていいのかな」
「もっといい式場があるかもしれない」
そんなふうに迷うのは、決して珍しいことではありません。
私が最後にお伝えしたいのは、後悔しない式場探しで大切なのは「何件見学したか」ではないということ。
「自分たちが大切にしたいこと」を理解し、それを叶えられる式場を選ぶことが大切です。
平均的な見学件数や、ほかのカップルが何件見ているのかは、ひとつの目安にすぎません。
1件目で「ここがいい」と思える人もいれば、いくつかの式場を比較して初めて、自分たちに合う場所が見えてくる人もいます。
大切なのは、ふたりが納得して選べること。
そして「ここで結婚式を挙げたい」と心から思える場所に出会えたなら、見学した件数にとらわれる必要はありません。
この記事が、おふたりらしい式場を見つけるためのヒントになれば嬉しいです。




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